ぶらり読書記録~トリアエズナマが飲みたくなる~「異世界居酒屋「のぶ」」
2015年4月12日 読書
「孤独のグルメ」「ワカコ酒」「ダンジョン飯」と、食事に絡む物語が楽しい今日この頃。(最後のは何か違う気がするが)
今日の読書は、イオンモール船橋の未来屋書店で購入の「異世界居酒屋「のぶ」」。
何でかはわからないが、中世ヨーロッパ的な異世界につながった居酒屋「のぶ」を訪れる、客との触れ合いを描く小説。
普通の居酒屋で出てくる料理も、異世界の人にとっては驚きの連続のようで、冷たいビールに驚く兵士、賄いのナポリタンに執心な徴税請負人、あんかけ湯豆腐に感動するお嬢様などその反応がなんとも楽しい。
国の様子を探りにきたスパイが、ポテトサラダに気軽に胡椒をかけてるのを見て、「この国はやばい」と逃げ帰っていく様など、思わずにやける。(逃げ帰った原因はそれ以外の料理にもあるので、ポテトサラダだけに驚いたわけではないけれども、そりゃ金ほど価値のあるもん気軽にかけられたら腰抜かすでしょう・・・)
作中では、ちょっとした(当事者にとっては結構深刻な)事件が起きるものの、その結末も痛快。特に事件解決のために頑張ってくれた人の理由が、この店の料理のためというのもこの作品らしくてほっこり。
そしてこの作品。何より料理の描写がすごい。とにかく読んでいると腹が減って仕様がないほど。
中でも繰り返し出てくるエール(ビール)の印象はすごくて、酒飲みなら「トリアエズナマ!」と言いたくなるくらいにビールの味が恋しくなる。
普段小説は少しづつ読み進めるタイプなのだが、気が付いたら一気に読んでしまった。
なんだか、好物を夢中で食べてしまった時のようなもっと欲しいという読了感。
2巻もあるようなので、いずれ続きを読んでみたい。
さて、今宵の晩酌はよく冷えたビールといこう。
今日の読書は、イオンモール船橋の未来屋書店で購入の「異世界居酒屋「のぶ」」。
何でかはわからないが、中世ヨーロッパ的な異世界につながった居酒屋「のぶ」を訪れる、客との触れ合いを描く小説。
普通の居酒屋で出てくる料理も、異世界の人にとっては驚きの連続のようで、冷たいビールに驚く兵士、賄いのナポリタンに執心な徴税請負人、あんかけ湯豆腐に感動するお嬢様などその反応がなんとも楽しい。
国の様子を探りにきたスパイが、ポテトサラダに気軽に胡椒をかけてるのを見て、「この国はやばい」と逃げ帰っていく様など、思わずにやける。(逃げ帰った原因はそれ以外の料理にもあるので、ポテトサラダだけに驚いたわけではないけれども、そりゃ金ほど価値のあるもん気軽にかけられたら腰抜かすでしょう・・・)
背筋に冷たいものが走るのをジャンは感じた。※「密偵とサラダ」より引用。
古都に関わるべきではない。こんな場末の酒場でさえこれなのだ。
作中では、ちょっとした(当事者にとっては結構深刻な)事件が起きるものの、その結末も痛快。特に事件解決のために頑張ってくれた人の理由が、この店の料理のためというのもこの作品らしくてほっこり。
そしてこの作品。何より料理の描写がすごい。とにかく読んでいると腹が減って仕様がないほど。
中でも繰り返し出てくるエール(ビール)の印象はすごくて、酒飲みなら「トリアエズナマ!」と言いたくなるくらいにビールの味が恋しくなる。
普段小説は少しづつ読み進めるタイプなのだが、気が付いたら一気に読んでしまった。
なんだか、好物を夢中で食べてしまった時のようなもっと欲しいという読了感。
2巻もあるようなので、いずれ続きを読んでみたい。
さて、今宵の晩酌はよく冷えたビールといこう。
甘い?※「しのぶちゃんの特製ナポリタン」より引用。
いや、ただ甘いわけではない。
赤茄子の持つ甘みと酸味が上手く麺に絡まっている。
茹で加減も、よい。
茹で上がった段階でほんの僅かに中に芯が残るか残らないかの、茹で加減。皿に盛り付け、口に運ぶ瞬間に最もよい食感になるように計算されたものだ。
ぐびり。※「おでんのじゃがいも」より引用。
ぐびり。
ぐびり。ごくり。ごくり。ごくごくごくごく。
一気に飲み干してしまい、ハンスはジョッキを見つめる。
なんだ、これは。
美味いとか、美味くないとか、そんなもんじゃない。喉越し、キレ、全てが今まで飲んでいたエールと段違いだ。
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