千葉の三省堂書店で購入。ココロコネクトの庵田定夏さん&白身魚さんによるちょっと不思議な青春もの。

舞台の輪月高校の学生にだけ知覚できる超能力「輪月症候群」。学校関係者でも教師など学生以外には近くできないし、炎を出せてもものは燃やせない、水を出せても濡れないし喉も潤せない。作中で教師の言うように「ごっこ遊び」にしか見えないと言われてしまえばそれまでだけど、やっぱりそういう世界ってワクワクする。

特殊な事情があるものの、学生の日常はそれほど変わらない感じ。序盤はごく普通な入学時期の学生という感じで、懐かしさはあるがそれほど琴線に触れるものでもなかったのですが。主人公の浩人がやる気を出したあたりから一気に面白くなる。
閉塞状態から、徐々に回りを巻き込みつつお祭りな空気になっていく展開に、一気に最後まで読み切ってしまった。
いろいろと良い方向には向かっているものの、浩人の抱える問題は全く解決していない状態。そこへ最後の一言。続きがとても気になる。

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